2014年10月18日土曜日

F.A.Zから大切なお知らせ

しばらくお休みを頂いていました。大家さんから、高架下の物件から出て行くように言われていたからです。理由は話せば長くなりますが、あの周辺にマンションが建ったり、のちのちあの高架下の物件も商売以外の目的で使うようになるからとのことです。何度も話しをしましたが、譲歩することが出来ず、最終的に続けることが難しくなってしまいました。

個人的にそういった状況の中で、自分のことで手一杯になり、体力的にも精神的にも、くたくたになってしまっていました。あまり呑みに出る気持ちにもなれず、毎週日曜日にお休みのお知らせをしても、「やってないの?」と電話をくれる人がいて、どうしたらいいのかわからずに「やってない」と答えてしまいました。

始まりは緩やかに、あとから場所で発生するいろいろな体験を足して行って、細く長く続けることが出来ればいいと考えていました。正直、こんなに早く終わるとは思っていなかったので。

今後、あの場所では営業出来ません。場所を引き渡して、ひとまずあの場所は元通り倉庫に戻る様です。その後、もっとたくさんの人の役に立つ場所になるのだと思います。

人の役に立つことは出来なかったけれど、本がある場所にたくさんの読書家や酔っ払いやそのどちらもが集まってくれたことは、誇りであり喜びでした。もっと細々と続けて、もっとたくさん来て欲しい人もいましたが、ひとまず終わらざるを得ない状況になりました。

11月から、僕は会社に勤めて、ひとまず暮らすこととなります。いつかまた、あんな状況を作れる様になれればと思います。今は、いつなのかは、約束出来ませんが。

来てくれた皆様、半年余りでこのような状況になってしまい、本当に申し訳ありません。

どんな言葉にしていいか分からないまま、少しお休みをしていましたが、このままお知らせをしないわけにはいけない状況となり、立ち退きが決まったので、報告とさせて頂きました。

ありがとうございました。ごめんなさい。そして、また機会があれば、夜の底で一緒に遊んで下さい。

2014年9月15日月曜日

2014.09.21(日) 15:00- ヒロポンとF.A.Z@ 城下公会堂



ヒロポンとF.A.Z vol.3
2014/09/21 (Sun.)
15:00-0:00
入場無料
*please order 1drink.

本屋: BOOK DEPT. F.A.Z
音楽: takatsuki shuji
喫茶: 城下公会堂 (ヒロポン)


・急遽、15時からスタートになりました。のんびり始める予定ですがお早めの方も是非起こし下さいねー。

なにがどうなったか、この企画も第3回目。古本屋F.A.Zが城下公会堂にて出張販売致します。毎回いろいろな方がふらっと入って、楽しんでいただいております。立ち読みもよし、座り読みもよし、もちろん城下公会堂の美味しい珈琲やビールもありますので、休憩がてら本を選んでいただけます。

今回は読書の秋ということで食エッセイ〜随筆〜海外/日本文学など読み物も多めで持って行こうかと。もちろん写真集などビジュアル本も。

街の中で、ふらり寄ってひと息付ける場所になればと思います。

タカツキ君にレコードを紡いでもらいつつ、ヒロポンに美味しい珈琲とビールを飲ませてもらいつつ、良い音楽が流れる出張古本屋をやります。是非ぜひ遊びに来てつかーさい。

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BOOK DEPT. F.A.Z
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問合:

BOOK DEPT. F.A.Z

http://www.bookdeptfaz.net/
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音楽:takatsuki shuji
(タカツキ シュウジ)

三次元に散らばった音が散らばったままでもぞもぞと動きながらひとつの絵画を描いて、ミキサー越しにそれをただ眺める箱庭選曲家。彼の選んだレコードを聴くと、どうしてか整然と秩序を保たれた心地よい小部屋(病室)を想起せずにはいられません。深夜過ぎの陸橋の上で千鳥足になりながら、彼が遠くから聴こえてきた貨物列車の音拍に合わせ踵でステップを踏もうとして転んだのを
見た時、ぼくは思いました。「ずっとこいつと友達でいよう。そのうち絶対後悔するだろうけど」と。ミニマル~現代音楽~ドローンと、綺麗に舗装されているが何のために通したのか分からない政治家の自宅近辺を通るバイパスのようなジャンル横断の中、愛車の日産を思わせるレコード捌きで音を紡ぐ彼を眺めているだけで、自然と心地好い幻聴が耳の中にこだまします。乾杯。
Text by BOOK DEPT. F.A.Z

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城下公会堂
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住所:
岡山県岡山市北区天神町10-16
城下ビル 1F

最寄駅:
路面電車 城下駅から目の前
JR 岡山駅から徒歩15分

URL:
http://www.saudade-ent.com/kokaido/
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お誘い合わせの上、是非ともお越し下さいませ。




前回の様子ナド










2014年7月23日水曜日

valis at F.A.Z

2014.8.9th sat.
VALIS at BOOK DEPT. F.A.Z

Tomoyuki Tateno
malta
Phonehead
Nobuhiro Yoshizane

F.A.ZにてVALIS開催致します。当日はustreamにて配信しつつ、現地にも遊びに来れるような形式での開催ですのでご都合合えば是非遊びにいらしてください。ビールも冷やしてお待ちしております。

BOOK DEPT. F.A.Z

2014年7月22日火曜日

祖父の話

祖父が初めからいなかったら本屋にならなかったし、祖父が死ななかったら本屋はやってない。


物心着いた頃から、田舎のスーパーマーケットに併設された小さい小さい本屋(確か岡山にあるY書店の系列だった)で祖父に本を買ってもらっていた。コミックと雑誌の新刊と参考書が並ぶ(はずなのに品揃えがあまり変わらない)恐ろしい程に没個性的なださい本屋だった。ぼくはそこが大好きで、「プラザの本屋」と呼んでいた。スーパーマーケットの名前の一部を取ってそう呼んだのだと思う。今もあるのかどうかは分からない。行かなくなったから。


祖父はぼくに本を買うのが好きだった。祖父は読書が人間を偉くすると思っていたので、ぼくが本を読むことを喜んだ。


「偉いのう、しょうらしい(賢い)のう」と褒めてくれた。「末は博士か大臣か」と本気でぼくに言った。


ぼくは褒められることを喜んで、そしてぼくが本を読むことで誰かが幸せな気持ちになることを誇りに思った。祖父が好きだったし、祖父もぼくが好きだった。また買ってもらって、また読んだ。祖父の家から帰る時にも、祖父はぼくに小遣いをくれ「本を買え」と言った。家に帰ってまた本を買った。


今振り返ると何を買ったのかは、当時流行ってたマンガやたいしたことない文庫本や雑誌だったが、それでも祖父は喜んだ。喜ぶから、この前貰った小遣いで買った本は報告した。報告する度に喜んだ。


ぼくの読書の原体験だった。


しばらくすると中学で国語を教えていた父親の書斎で、すこし難しい本や古典を読んだ。それも祖父に言った。喜んだ。両親もまずまず喜んだけど、祖父が一番だった。


反抗期に酷いことを言っても、それでもやはり祖父の家から帰る時には本代をくれた。やはり買って、何を買ったかは伝えた。


ずっと、本を読むと立派になると言い、だからぼくが偉くなると思っていた。あと、まともになるとも。


まともにはなったかは、はかりかねる。立派にも偉くもなれなかった。が、祖父のおかげで今も本が好きだ。原体験として通ったあの底知れずださいスーパーマーケットの本屋を今も思い出す。小遣いを数え、買える本をその予算の中から選んだあの店を覚えている。


ぼくがやりたいのは、あんな本屋だと思うようになった。ださくて、垢抜けない、あるからただなんとなく行く場所。今は小さい本屋に、ローカリティや個性や主張ばかりが重要視される。ぼくはピンと来ない。あんまり興味も持てない。進歩性と本屋がピッタリとイコールで繋がらない。もっとださくて良いように思う。野菜を食うことに進歩性を孕ませても、町の八百屋は無くなっていく。こぎれいなオーガニックレストランは増えるけど。ぼくはそういうやり方で本屋を残したくない。全然良いと思えない。ネットマーケットやデータをこき下ろして、モノに付加価値を見出させるのも好きじゃない。


もう一回、ぼくはF.A.Zであのださい田舎のスーパーマーケットにかつてあった本屋をやろうと思っている。祖父と行った場所をもう一回作ろうと思っている。なかなか品揃えが変わらない、いつ行ってもレジに同じ店員がいる店。何を置くかはぼくが決めるので、中身だけは違うが。


もっともっと、本屋を、F.A.Zを、恐ろしく普通の場所にするべきだと思う。誰かに体験を与えるだけ与えて、そこから何を思うかは、何をするかは、本屋が干渉することではない。純然たる消費者に、純然たる本を、お金と交換に渡していくだけの場所。それがF.A.Zであれば良い。


祖父は普通が一番だと言った。ぼくもそう思う。


大人になっても、恥ずかしながら祖父はぼくに「本代」をくれた。なぜか断り切れなかった。本を買った。次第に何が好きか分かってきた。幾つかの本には、2度と消えないであろう衝撃や戦慄や、静かな驚きや感銘を受けた。J.M.クッツェー、ヘルタ・ミュラー、ジョー・ブレイナード、ナサニエル・ホーソン、ジョン・アップダイク、クレア・キーガン、ナディン・ゴーディマ、レイナルド・アレナス、、。海外文学が多かった。すべて祖父と同じことを言っているような気がした。普通になれと。普通になりたいと。みんなと同じがいいと。切望していた。ぼくも切望した。遠い国で書かれた本から、アフリカの噎せ返る暑さやシベリアの凍える殺伐とした冷気を感じ、空っぽになったルーマニアの風景に怯えた。その度にぼくは祖父のことを考えた。


祖父が死んで、場所がたまたま見つかり、それで本屋をやろうと思った。もう一回あの場所を作ろうと思った。あの時のぼくと祖父のような人たちが来る場所にしたいと思う。本を読んで、誰かのことを好きになって欲しいと思う。それはすごく普通なことで、ぼくはぼくが好きな人たちみんなに普通で居続けて欲しいと思う。来てくれる人たち。


こんなことを書いて、誰か興味を持つのか分からないけれど、一応うちの指針として表明しておこうと思う。


閑話休題で筆を置きます。日曜日だけの営業ではありますが、これからもよろしくお願いします。


BOOK DEPT. F.A.Z


2014年7月13日日曜日

2014/9/21 (Sun.) ヒロポンとF.A.Z vol.3 開催のお知らせ




ヒロポンとF.A.Z vol.3
2014/09/21 (Sun.)
17:00-0:00
入場無料
*メニューより一杯注文してからおくつろぎくださいませ。 

本屋: BOOK DEPT. F.A.Z
音楽: takatsuki shuji
喫茶: 城下公会堂 (ヒロポン)

タカツキ君にレコードを紡いでもらいつつ、ヒロポンに美味しい珈琲とビールを飲ませてもらいつつ、良い音楽が流れる古本屋をやります。是非ぜひ遊びに来てつかーさい。


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BOOK DEPT. F.A.Z
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問合:
BOOK DEPT. F.A.Z
http://www.bookdeptfaz.net/
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音楽:takatsuki shuji
(タカツキ シュウジ)

三次元に散らばった音が散らばったままでもぞもぞと動きながらひとつの絵画を描いて、ミキサー越しにそれをただ眺める箱庭選曲家。彼の選んだレコードを聴くと、どうしてか整然と秩序を保たれた心地よい小部屋(病室)を想起せずにはいられません。深夜過ぎの陸橋の上で千鳥足になりながら、彼が遠くから聴こえてきた貨物列車の音拍に合わせ踵でステップを踏もうとして転んだのを見た時、ぼくは思いました。「ずっとこいつと友達でいよう。そのうち絶対後悔するだろうけど」と。ミニマル~現代音楽~ドローンと、綺麗に舗装されているが何のために通したのか分からない政治家の自宅近辺を通るバイパスのようなジャンル横断の中、愛車の日産を思わせるレコード捌きで音を紡ぐ彼を眺めているだけで、自然と心地好い幻聴が耳の中にこだまします。乾杯。
Text by BOOK DEPT. F.A.Z

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開催場所:
城下公会堂
住所:
岡山県岡山市北区天神町10-16
城下ビル 1F
最寄駅:
路面電車 城下駅から目の前
JR 岡山駅から徒歩15分
URL:
http://www.saudade-ent.com/kokaido/
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お誘い合わせの上、是非ともお越し下さいませ。

BOOK DEPT. F.A.Z

2014年6月29日日曜日

BOOK DEPT. F.A.Z

【営業日】
日曜日のみ営業
14:00~20:00

*臨時休業の場合はblog/twitterでお知らせ致します。

【住所】
京都府京都市伏見区奉行前町220 
橋脚No.69-70

【最寄駅】
京阪本線伏見桃山駅
近鉄京都線桃山御陵前駅
(徒歩3分)

【twitter】
@bookdeptfaz

上の地図の桃山御陵前駅(近鉄)を出るとすぐにこんな高架下の呑み屋通りの入り口があります。伏見桃山駅(京阪)もすぐ横なのでどちらの駅からもF.A.Zまでの距離は変わりません。
高架下をまっすぐ歩いて頂くと呑み屋が無くなり倉庫が増えてきます。
駅から徒歩3分程で右手にF.A.Zが現れます。(壁に書いてある橋脚No.69-70のスペース)
何卒よろしくお願いします。